極道少女はメガネちゃん!?

家に帰ると正装したお父さんがいた。
一応極道の組長だから、着物。
そして私も着物。

着付けは小さい時から習ってた。
お母さんは不器用なくせに着付けはすごいうまいんだよね。

「行こうか。愛莉。」
「はい、組長。」

普段はこんなしゃべり方はしないんだけど、人前で会うときはお父さんは組長で、私の上司的存在になる。
だから、ちゃんとした言葉をしゃべらなきゃいけない。
結構跡取りって大変なんだよ。

「萩原家の跡取りは結構わがままだが、実力はある。まあ、お前の方が上だけどな。」

軽く娘を自慢しないで。しかも本人の目の前で。
恥ずかしい///

萩原家の頭とは、小さいときに何かの式典であったらしいけど、どんな人だっけ。
跡継ぎは私とタメで男の子らしい。