2人を目の前に落ち着いてご飯なんか食べられるわけもなく、すぐにごちそうさまでしたって言って部屋に戻ってきた。

「ごめんね。まともにご飯も食べられなくて。」
「いや、おもしろかったぜ。俺ん家は家庭が崩壊してるからな。」
「そうなんだ・・・。」
「そんな、いけないこと聞いちゃったみたいな顔すんなよ。」
「うん。ごめん・・・。」

だって、そんな家庭事情があるなんて思ってもみなかったもん。

「またご飯食べに来なよ。まともに食べれるか分からないけど・・・。」
「ああ、機会があればまた来るよ。」

そのとき微笑んだ蓮の顔がかっこよくて優しい顔で思わず見とれてしまった。

「・・・・・・・。」
「おいっ!」
「えっ?」
「何、ボーっとしてんだよ。柱に頭ぶつけるぞ。」
「ごめん・・・。」
「気をつけろよな。」
「うん。」

顔が熱くなってるのが分かった。

何で熱くなるんだろう?