「サイテー!お前らみたいなのがいるから、世の中がおかしくなるんだよ!」
私は怒りが溢れてしかたなかった。
「もうさっさと目の前から消えて!次、現れたらこんなんじゃすまないからね!」

最後に水中の顔を殴ってやった。
したら、水中とチャラ男はどっかに行ってしまった。

「ホント、最悪。」
「お前、何してんだよ。」
「てかなんで蓮がいるのよ?」
「たまたま通りかかっただけだ。お前は大丈夫なのか?」
「えっ?うん。大丈夫。ちょっと怖かったかな。」
「お前が?珍しー。」
「抵抗できたら怖くないけどさ、手つかまれてたし。でもちょっとでけだもん!」
「怖かったな。」
そういって蓮は私の頭をポンポンと優しく叩いた。


ドキっ!
心臓がドキドキし始めた。
何でドキドキするの?
病気かな?

「送ってやるよ。」
送ってもらったのは二回目だ。
前よりも、なぜかドキドキしてしまう。
私がこのドキドキに気づくのはまだ先の話。