「殴り合いとか久しぶりじゃねー?何か血が騒ぐぜ。」

隆太はやたらとテンションが高い。

「静かにしろよ。頭痛くなってきた・・・。」
「おっ蓮言うねー。」
「ひでーな。まっ静かにすんのは無理だな。」

なんか小学生みたいだな。
自然に笑みがこぼれてきた。

「なーに笑ってんの?愛莉?」
敦が不思議そうにしてる。

「敦ってなんだか普通の女の子よりもかわいいね。」
「そんなことないよ。俺はかっこいい男だから。」
「あっそう。てかさ、他の人達は?」
「俺らだけだよ。」
「相手の人数は?」
「うーん。ざっと50人くらいかな。」
「えっ大丈夫なの?」
「なんだお前ビビってんの?」
「いや、全然。あんたらだけでかてんの勝てんのかな。と思ってさ。」
「バカか。お前、勝てるに決まってるだろ。」