「……まぁ、いいわ。」
榊原先生はコホンと咳ばらいをしてから、自己紹介の続きを始めた。
「教科は国語が担当で、確か4組では現国をやるはずだったわ。あたし厳しいから………、覚悟しときなさいよ?」
そう言ったときの先生の目が物凄く意地悪気で、おもわずゾクりと寒気がしたのは、あたしだけじゃないと思う。
「いずみーん!」
「「「ぶっ!!」」」
だけど明るく先生を呼んだ声によって、みんなが吹き出す。
「ちょっと!変なあだ名付けたの誰よ!」
先生がギラリと瞳を光せて探した声の主は……
「藤岡 陽でーす!」
やっぱり、陽。
陽はガタンと席を立つと
「いずみんは結婚してるのー?」
ニコニコ笑いながらそう問うた。
……きっと陽には”恥ずかしい”とかいう感情はないんだろうな。


