やっと辿り着いた教室には、すでに半分近くの人がいた。
「席どこかな?」
「あ、黒板に座席表あるっ!」
陽が見つけた座席表を見に、黒板へと向かう。
「んーと、…………あっ!」
「どした?」
「陽と椎、前後だよ!!」
陽の言葉に、目を凝らして紙を見ると………
「わ、ほんとだ」
野々山 椎
藤岡 陽
前後に並んだ2人の名前に、びっくりしすぎて何度も瞬きをしてしまった。
「なんか、陽と椎、仲良しになる運命みたいだね」
へへ〜と照れ臭そうに笑う陽に、なんだかくすぐったい気分。
「みたいだね」
たぶん、こんなにくすぐったいのは…
おんなじことを考えてたから、かな。


