「お腹すいてる?」

彼が聞いた。

「すいてないかな…」

彼といると、お腹がすくのも忘れてしまぅ。

「ぢゃあ…遠いけど、俺ん家行かない?」


え???
私は今まで、付き合った彼氏の家に行った事がなかった。


「ぃいの?」


「ただ、1時間くらいかかるけど、ぃいか?」


「ぅん…」


車は、彼の家へ向かった。

彼の家は、建設会社をやっていて、家は2階だった。

「ね、お父さんって、社長さん?」


「ん、まぁね。
自分でこの会社作ったからね。」


「将来はつぐの?」


「嫌だね、こんな所。」

彼は、投げやりに言った。

「ここが俺の部屋。
入って待ってて。」


彼の部屋は、6畳くらいに、ベッド、20型くらいのテレビ、クローゼットと、いたってシンプルだった。


私はどうしたら良いのか、躊躇していたら、彼が入ってきた。


「お待たせ。
ジュース持ってきた。」


「ぁりがとう。」

「俺の部屋、シンプルだろ?」


「うん、何もないね」

「物を置くのが嫌いなんだ。

さてと、DVD見ない?
俺のオススメ借りてきた。洋画の良さを教えるって約束したしな。」


「わざわざありがとうね。」

「ぃいえ。
あ、ベッドにでも座ってょ。」


「うん。」


そういうと、彼は、DVDをセットした。