彼が音楽を付けた。

でも、全然聞いた事のない、女性ボーカル。。かすれた声で歌う、とても優しい歌声。。そして、透き通るようなバラード。


「ぁあ。この人の声、聞いたことある?」


「なぃ。。綺麗な声だね。」

「だろ?俺の一番好きな歌手で、知る人ぞ知るだから、分からないと思う。。


俺は偶然、深夜番組を見てて惹かれたんだ。。

気に入った?」


「ぅん、気に入った。
こんなにも綺麗な声の歌手、聞いた事なかったから。」


―また彼の事を知った。
それだけで、嬉しかった。


―ドライブも終盤にさしかかった時、私は彼のタバコの量が多いことに気づいた。


「ね、タバコいつもこんな吸うの?」


「いや…いつもはこれの半分くらぃ…。
今日は緊張してて…」


全くそんな素振りを見せなかったけど、彼はかなり緊張していたらしぃ。。

それを隠すために必死だった彼をみて、可愛いく思えてしまった。。