車の中は、タバコ臭くて、むせそうになった。


「初めまして。」

「おう。どぅ?俺を見て?」

「えっと…写メよりも格好ぃいなって…」


「はぃ?
美空って、お世辞うめーのな。サンキュ。」


―お世辞ぢゃないのに…言いそうになったのを我慢した。

「よし、出発するぞ?」

「うん。」

「因みに俺、初心者だから、あぶねーから(笑)」


「え?」


不安。


「んな、心配そうな顔すんなって。大丈夫だょ、多分な(笑)」


彼の笑顔は、とても優しかった。
またときめいてしまぅ。

彼をもっと知りたくなった。