今、私は幸せな方なのかな?
部活の先輩も優しいし、クラスもいい人ばっかだし。
友達もたくさんいるし。

私は・・・青木 美佳は幸せなのかな?

時々、そんな事を思う。

私はそんなに可愛くないし、背もあんまり高くないけど・・。



ぼ---としている私に明るい声がかかってきた。
「ッたく!また美佳ぼぉぉとしてるよ!」
私の1番親しい友達の増本 紀子の声だった。
いつも笑顔でいてその笑顔が誰よりも可愛くてなごむ笑顔なのかもしれない。
紀子のあだ名は"のりちゃん"と呼ばれている。
「ごめん、ごめん妄想してたッ(笑)」
適当に返事をした。妄想なんてしてないけど。

「美佳ー今日の宿題やった?」
のりちゃんは相変わらず笑顔で聞いてきた。
「してない→!のりちゃんは?」
「今日はしてきたんだよ!えらくないぃ~(笑)」
「まじでッ!えらッ」
「でしょ♪たまたまだけどぉ~」

のりちゃん宿題やってきたんだ。
なんとなく上に立たれた気分でムッとした。

だけど、宿題をしてない自分に1番ムッとしたけどね