母は
「もうひと眠りするわ」
と言って寝室へ入っていった。
あたしも
ゴクゴクと牛乳を飲み干すと
自分の部屋に戻り
ベッドにもぐりこんだ。
いつの間にか
寝てしまったようで
気付くと時計は
13時をまわっていた。
雨の音が
静かな部屋に響く。
普段は気にならない音なのに
なんだか今日はいまいましい。
――雨、やまないかな。
あたしは
ツバサの病室も知らない。
苗字も知らない。
もちろん家も知らない。
そんな
モロい仲なのだ。
これを
恋、と呼べるのだろうか。
でもツバサは
友達じゃない。
親友、という言葉にも
あてはまらない。
たぶんこの気持ち
恋、としか言いようがない。
ツバサといると
温かい気持ちになる。
ツバサが笑うと
ドキッとする。
ツバサの声で
気持ちが昂揚する。
ツバサ、ツバサ、ツバサ。
――あたし
ツバサのこと、もっと知りたい。
あたしはベッドから起き上がると
服に着替えて
走り出していた。
「もうひと眠りするわ」
と言って寝室へ入っていった。
あたしも
ゴクゴクと牛乳を飲み干すと
自分の部屋に戻り
ベッドにもぐりこんだ。
いつの間にか
寝てしまったようで
気付くと時計は
13時をまわっていた。
雨の音が
静かな部屋に響く。
普段は気にならない音なのに
なんだか今日はいまいましい。
――雨、やまないかな。
あたしは
ツバサの病室も知らない。
苗字も知らない。
もちろん家も知らない。
そんな
モロい仲なのだ。
これを
恋、と呼べるのだろうか。
でもツバサは
友達じゃない。
親友、という言葉にも
あてはまらない。
たぶんこの気持ち
恋、としか言いようがない。
ツバサといると
温かい気持ちになる。
ツバサが笑うと
ドキッとする。
ツバサの声で
気持ちが昂揚する。
ツバサ、ツバサ、ツバサ。
――あたし
ツバサのこと、もっと知りたい。
あたしはベッドから起き上がると
服に着替えて
走り出していた。


