「……ああ。」 対する聖河は、叱られている子供のような辛そうな表情で俯いていた。 目は再び雄河から背けられている。 「聖河さん……いえ、兄さん。今まですみませんでした。」 「雄河!?何を……。」 突然、頭をガバッと下げて土下座した雄河に、聖河は慌てて彼の体を起こす。 「僕は……記憶を取り戻していたのに、記憶を無くしたままのフリをしていました。そのせいで、兄さんをたくさん傷つけてしまって……。謝って済むことじゃないのはわかっているよ。だけど、謝らせて。ごめんなさい、兄さん……。」