「本当、何様なんだって感じだよね……って、時神カンパニーの社長か。それにしても、これは勝手すぎると思う。」
梓は不快そうに顔をしかめた。
「心配してメールしてくれた郁に、突き放すような返信するなんて……男の風上にもおけない俺様男だね。」
「最っ低だよ、火槌君!そんな人が社長の会社なんてすぐに潰れちゃえばいい……あっ、ごめん。」
柚枝は言いかけた言葉を飲み込んで、郁に謝った。
ふと、郁を見ると、彼女はまるで自分が責められているかのように辛そうに顔を伏せて唇を噛んでいた。
「郁……ごめん、私も言い過ぎた。」
「え、ええんよ。梓はんも柚枝はんも、オレのために怒ってくれてるんやろ?わかってるんや……わかってるんやけど、苦しゅうて仕方ないんや。」
郁は自分の胸をきゅっと掴んだ。

