クロスロードラヴァーズ









「二人共……昨日、何かあったの?」


翌日の昼休み、野菜たっぷり定食を食べる手を休め、宇都町 梓が訊いた。


窓からそよいできた風に茶色いパーマ髪がふわりと揺れ、カラコンが入った赤い瞳は一緒に昼食をとる二人を交互に見ている。

左耳に付けたピアスに装飾されたドクロの緑の瞳がギラリと鈍く光った。



「いやあ、ちょっといいことがあってね。」


訊かれた二人の内、満面の笑みを浮かべた柚枝が先に答えて



「ちょっとヘコむことがあってな……はあ。」


緑髪の短い髪と茶色い瞳を持つボーイッシュな少女、的場 郁が柚枝とは正反対のトーンで後に答える。

左腕の青いリストバンドは活発な性格を連想させるが、右目下の泣きボクロは可愛らしさを彷彿させていた。