クロスロードラヴァーズ




(颯真にああ言っておいて、俺様の言葉も嘘だらけだよな……。)


自分の言葉を思い返しながら、火槌は自嘲気味に笑った。

その時。


ロック系の激しい音楽が鳴り響いて、火槌のケータイがブルルルと数回振動した。


火槌はケータイを手に取り、届いたばかりのメールを開く。



『この間は慌ただしく帰っとったけど、何かあったん?オレで良かったら、相談に乗ってやってもええよ。火槌はんには、えろう協力してもろたことやし……そのお礼みたいなもんや。』


送り主の名前のところには、的場 郁と表示されている。



「……。」


火槌は無言で返信する言葉を考える。

カシャカシャと十秒ほどメールを打っていたかと思うと、送信ボタンを押してベッド上にポイッとケータイを放り投げたのだった……。