『メルアドをどこから知ったかは企業秘密に決まってんだろうが。“梓”に何をするか……来てみりゃわかるぜ。あと、俺様はもう寝るからメールしてくんじゃねえぞ?』
「……っ!どこまで勝手な人間なんだ、時神……。」
聖河は危うく床にケータイを投げつけそうになったが、思いとどまって枕の上にそっとケータイを置いた。
(梓に注意を促すべきか?いや、自分が今更何を言ったところで、梓は許してはくれないだろう……。ならば……)
「今週の日曜日……明後日か。」
ベッドサイドの右側の棚にあるミニカレンダーを見ながら、聖河はぽつりと呟いた……。

