午前三時二十一分。
『You got a mail!You got a mail!』
ケータイからメールの着信音とバイブレーション音が発せられる。
「誰だ……こんな時間に……。」
そのケータイの所持者である此処梨 聖河は、黒い瞳を半分だけ開いた状態でケータイの画面を開く。
メールの題名部分は無題で、アドレスにも見覚えは無かった。
(今、話題の出会い系というやつか?)
面倒くさいと思いながらも、聖河はメールを開く。
『よう、時神 火槌だ。もう寝てたとか言うんじゃねえだろうな?』
(普通の人間は寝ているぞ……。)
心の中で突っ込みながら、聖河はスクロールして続きを読む。

