「里亜。いた」 どき! その声をきいただけで、わたしの胸が自然にはねた。 階段からあがって、軽く息を弾ませてあらわれたのは、朗慈――。 「ろ、朗慈? どうして? ここに?」 わたしは、立ち上がろうとしながら、床に両手をついて聞いた。 「里亜の友だちにきいた」 朗慈が言った言葉を聞いて、立ち上がるのをやめた。 「それって・・・・・・」 わたしは、小さくつぶやく。 _