「いつまで、そうしてるつもり?」
さっき転けたときみたいに、朗慈が、起きあがるのを手伝おうとする
朗慈がわたしに、
手をさしのばす。
だけど・・・・・・
朗慈の手なのに・・・・・・
びくっとわたしは、怖がったように、
反応してしまった。
そんなつもりじゃないのに・・・・・・
べつに朗慈が、
こわいわけじゃないのに・・・・・・
ハサミを持って、
髪を切られそうになって。
囲まれて・・・・・・
・・・・・・
どうしても
まだ残ってる・・・・・・
――バックン、バックン・・・・・・
「俺に、どうされたい?」
「・・・・・・えっ」
朗慈のらしくないような
普段なら、ぜったい聞かない言葉
わたしは、ハッと顔をあげた。
朗慈の青い目が、わたしをじっと見ている。
――バックン!
ドッキン・・・・・・!
「ろ、朗慈ぃ・・・・・・
ぎゅーってして・・・・・・?」
ここぞとばかり
わたしは、素直な気持ちを全開にした。
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