*キミに依存症*〜わたしの幼なじみ王子さま〜

なにか・・・・・・




なにか言わないとっ・・・・・・!




「・・・・・・っ」




息がつまる音だけで、わたししか
気づかない音でしかなかった。




――がさっ





草のかすれる音がして、自然とそっちをみた。





「お前ら??

なにやってんだよ?!」




わたしの視界にも入ってくる。




朗慈・・・・・・





怒った顔をして、
ずかずかと歩いてくる。




遅くなったわたしの様子を見に来てくれた・・・・・・?




朗慈っ!!




・・・・・・ううん。




来ちゃいけなかった。




こんなとこ。




こけるより、
見られちゃだめっ・・・・・・




女の戦いだもん!




でもやっぱり


朗慈を見た瞬間


ホッとしてる。




『きゃー!朗慈くん?!?』




くもの子を散らすって、こういうことだね。




わたしを取り囲んでいた女子は、四方八方に散っていった。



うでを離されて




へなへな〜




体は正直だった。




腰がぬけて・・・・・・




わたしはその場に座り込む。





バクバクドクドクドク!!







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