『んだよ、その目?!』
にらんじゃったのが、
気に障ったのか。
顔を変に
ゆがませながら、
にやっと笑ってる。
『あたし、良いことおもいついたよ。
ねぇ?!
こいつの髪、うっとしくない?
切っちゃおうよ』
さらりと、おそろしいことを提案している。
な、なんで?
そうなるのぉ?!
それぞれが、嫌な顔をしてわたしをみてくる。
にやっと、わらって
口の片方だけつりあげる
嫌な笑い方・・・・・・
ぎゃあ!!
なんで、ハサミ。
持ってきてるの?!
一人が、わたしに見せつけるように
ハサミをわざと
シャキシャキさせながら、
距離をちぢめてきた。
近づいてくる。
逃げた方がいいよ。
だけど、足が動かない。
さっき、こけたばかりだから?
ううん。
ちがう
これは、恐怖からだ。
ヘビににらまれたカエル・・・・・・
わたしの長い黒髪。
切らせたくない!
だけど、ぎゅっと髪をにぎりしめるしか出来ない。
や、やだ・・・・・・
やだよ!
こわい!
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