「しぃ・・・・・・ 里亜、やめなっ」 後ろに座る キョンちゃんのぼそぼそ声が、遠くで聞こえるみたい。 だめだこりゃって つぶやいてるような気がする。 朗慈に、集中しすぎてわたしはまわりのこと。 まったく、気にしてなかった。 気にならない。 目を・・・・・・ はなせない――。 「・・・・・・相沢」 わたしの名字が、ふとよばれている。 _