未来のない優しさ

「あ、カッターもアイロンあててるから持って帰ってね」

「おう」

「じゃ、着替えてくるから適当にしてて。
ご飯すぐ用意するし」

私が寝室に入ろうとした時振り返ると、ソファに座ってテレビを見て笑ってる野崎くんの横顔が目に入った。

やっぱり格好いいな…。

こっそり笑って、あと何度見る事ができるかわからない表情を、心にしまいこんだ。