診察の邪魔にならないようにと言われても、思わず柚の側に近寄って手を握ってしまった。
「邪魔だよ…」
小さな声の柚は顔色はまだ良くないけれど、病院に運び込まれた時よりも目に光が戻っている。
「…大丈夫か?」
「ん…。ごめんね」
顔にかかっている髪をそっとすいてやると、嬉しそうな口元に俺も嬉しくなる。
「心配させるなよ…」
「私もびっくりした…。
倒れるなんて慣れてたけど…」
心細く呟く柚の手をぎゅっと握って、大丈夫…と頷いてみせた。
「さ、ひとまず旦那さんは外に出てね。
診察してからお話します。
…とりあえず、会社は辞めてもらうわよ」
静かな友美先生の言葉が柚にはひっかかったようで、ぴくっと体が動いて泣きそうな顔になった。
「会社辞めても仕事はできるようになるから」
柚の心境をわかっているのか諭すような友美先生。
それでも会社を辞めて欲しいと…。
そこまで柚の体は壊れているのか…?
「邪魔だよ…」
小さな声の柚は顔色はまだ良くないけれど、病院に運び込まれた時よりも目に光が戻っている。
「…大丈夫か?」
「ん…。ごめんね」
顔にかかっている髪をそっとすいてやると、嬉しそうな口元に俺も嬉しくなる。
「心配させるなよ…」
「私もびっくりした…。
倒れるなんて慣れてたけど…」
心細く呟く柚の手をぎゅっと握って、大丈夫…と頷いてみせた。
「さ、ひとまず旦那さんは外に出てね。
診察してからお話します。
…とりあえず、会社は辞めてもらうわよ」
静かな友美先生の言葉が柚にはひっかかったようで、ぴくっと体が動いて泣きそうな顔になった。
「会社辞めても仕事はできるようになるから」
柚の心境をわかっているのか諭すような友美先生。
それでも会社を辞めて欲しいと…。
そこまで柚の体は壊れているのか…?

