未来のない優しさ

「私…健吾の奥さんになってもいいのかな」

「…まだそんな事言ってんのかよ…」

はあっ。

溜息をつくと、健吾の唇が私の首筋を優しく這う。

既に捲れ上がってるTシャツの中で、熱い手が動いて…もう健吾には何度も見られてる傷痕を辿ったあと…。

シャツを一気に脱がされ。

唇が手と置きかえられた。

そして。

健吾の激しさを体中で受け止めて、同じ位の愛情で応えながら…。

健吾の奥さんになりたい自分と、

なれるのかはっきりと自信のない自分に気づいて。

そんな自信はどうしたらもてるのか…。

抱き合いながらも、愛し合っていても。

少し切なかった。