未来のない優しさ

「…そういう事は、ちゃんと俺を見て言え。

本当は俺と結婚したいくせに」

「…」

何で…わかるんだろう。

「くっ。そりゃわかるよ。あれだけ俺に抱かれても
ついてくるんだから。
…かなり俺好み」

「なっ…!」

思わず顔を上げて健吾の胸を叩くと、予想してたのか、すぐに両手を掴まれた。

「結婚は決定だから。

体の事は、俺も一緒に病院行って話聞くから。
…もう一人で頑張るな。

これからは…全力で俺に
甘えろ」

最後の言葉は…口づけられながら、体の中に注ぐように…まるで洗脳するかのように。

「健吾…」

もう…何も言えなかった。

掴まれた手をぐっと解いて、健吾の顔を挟んで。

私からも深く深くキスを返した。

背中の健吾の手に力が入って…その力に体を委ねた。