未来のない優しさ

「はぁ?」

くすくす笑う私を抱き寄せて膝に乗せると、健吾からでこぴんされた。

「ははっ…。

頑固は頑固だし。
結婚しないって言っても聞いてくれないし」

健吾は、軽く笑う私を
信じられないというように見つめる。

「まだ反抗するわけ?」

「反抗って…。無理だし」

「子供の事なら気にしてない。
柚がいればいい。

…もし柚が望むなら親の愛情に縁のない子供を育てもいい。

とにかく、柚がいたらいいんだ。

わかったか?」

既に何度も考えていたのかな…。

よどみなく出てくる言葉に何の迷いも感じられない。
本気で私を側に置きたいと…そう思ってくれてるのがよくわかる。