「相変わらず料理うまいな。」 手早く作ったオムライスと、作って冷凍しておいたハンバーグ。 いつも、こんな小学生が喜びそうなメニューに飛び付く野崎くん。 「成長しないね。高校の頃から…」 自然に出てしまった私の言葉が野崎くんの手を止めてしまった。 「あ…何でもない」 必要以上に笑って、オムライスを頬張るけれど、野崎くんの視線はずっと私に向けられていて居心地が悪い。