「ねぇー、クリスマスは仕事?」


パフェを口に運びながら、美紅が聞いてくる。


「イヴは無理だけど、クリスマスなら時間つくる」


美紅に会えるって考えれば、仕事の能率も上がるだろ。


「時間"つくる"って、あたしのためにがんばるっぽい感じー♪」


「……バーカ」


わざわざ言い換えんなよ…。


「美紅はどうなんだ?」


「もちろんあたしも竜弥のためにがんばるよっ」


また笑顔の美紅。


かわいすぎねぇ?

美紅はたった一言で俺の気持ちを明るくしてくれる。


俺が素直に言える奴なら、美紅ももっと笑ってたのか…?