【短】ありきたりな言葉〜クリスマス編〜

「え…?」


目を丸くして驚く美紅。




ドクン…ドクン…




沈黙の時間を長く長く感じた。




「……よろしくお願いします」


笑顔の美紅に、俺は思わずガッツポーズ。


「あはは♪」


かわいく笑う美紅の手を取って、机の上で開けた箱から指輪を取り出す。


細い指にキラリと光るダイヤの指輪。


「竜弥…ありが…と」


涙を流しながら微笑む美紅は、ダイヤよりも輝いて見えた。




ありきたりなプロポーズの言葉かもしんねぇ。

それでも、言ってよかったと思える。