「悪魔のような女め!」「今にバチが当たるよ!」「ノー・モア・奴!ノー・モア・奴!」
静子はイラッとして、抗議する人々に対しても、ビール缶を投げつけた。それが見事に人々の頭にヒットして、彼らに悲鳴を上げさせた!
「うわーッ!」「恐るべき暴力!」「なんて肩のいい女だ!」
「私に逆らう奴らは、こうなるのさッ!」
静子は窓枠に片足をかけて、「カーッ!」と気炎を吐いた。
静子の気迫に人々が圧倒された、その時、現場に一台の白い軽バンが到着した。
「こんにちはー!お電話いただきました、陸奥五郎動物帝国の陸奥でーす!」
軽バンから、白髪の元気な老人が飛び出して陽気に自己紹介をした。