【企画】落下した青で窒息死



降り続く、青。


気がつけば、私は彼の切り取った青の景色に囲まれていた。


もしかして、これは、ぜんぶ私のために……?




「うん、やっぱり、青が似合う」


そう言った彼は、目を細め、頬を緩めて、誰が見ても分かる優しい笑顔を浮かべた。




何言ってるの。


どうして結婚するのに七つの海を制覇しなきゃいけないの。


訳が分からない。




でも、この頬には、今までと違う種類の涙が伝う。


それは、とても熱くて。


うれしくて。


なんて単純なんだろう。


今が終われば、きっと彼は私のことなんてないがしろにして、

その首に下がる恋人と一緒に世界中を飛び回るに決まってる。


だって今までずっとそうだったもの。


私はまた待ち続けることになる。


それなのに、そんなのも悪くない、って思ってる。


気まぐれに注がれる最上の愛が、私をぐずぐずにほだしてしまうんだ。