「そんな…」

「先程も言った通りの、事実です。

そして、遥昇さんは私を見るや、殴りかかって来ました」

「なんで!」

「…恐らくは、口止めが目的かと」



お父さん…。



「私は殴り飛ばされました。

遥昇さんはまた、遥日さんに向き直りました。

私は途切れそうな意識の中、近くに有った花瓶で遥昇さんの後頭部を殴打しました」



お母さん…。



「遥昇さんは倒れ、事態は収束しました。

…以上が、事件の全容です」