ローソ

~♪♪

「きた・・・」

私は携帯をすばやく開け、暗証番号を打つ。

「タイガ・孝介はTVで見た通りだ。では次の試練をはじめる。いきなり上がるが、レベル10だ・・石沢美花、神崎陸。・・・・・・・・・・・」

「おい・・・?どうした?川田?」

私の声が聞こえなくなり、郁也が話しかける。だが、私は返事をしなかった。
・・今回の試練が、あまりにも恐ろしかったから。
私は郁也に携帯を手渡し、呼吸を整える。

「なんだコレ?」

携帯を持っている手が震えだす。

「二人の両手は手錠によってくっついている。石沢の右手と神崎の左手。石沢の左手と神崎の右手。のようにつながっている。その手錠がとれたらクリアだ。手錠の鍵は箱の中だが、箱の表面は100度以上の高熱だ。どうあけるかはあなたたち次第だ。」