メガネか……
まおはメガネを掛けている男が好きなのか?


「メガネ掛けたいっくんってカッコイイかもね」


ふーん。 カッコイイねー。


だて眼鏡でも買うか?

まおが喜ぶなら掛けようか……



「黒とか似合いそうだね」


黒か…… 無難な所だな。


「いっくんのメガネかー」


おーーーい、まおー。
勝手に想像するなよ。
まおの想像の中の俺って、まおと何してるんだ?


まおの表情が、メチャクチャ楽しそうなんだけど。


「今ねー、静かな公園にいてメガネを掛けたいっくんが読書している姿を想像したの 」


その近くにまおはいるのか?
出来たら…… 居て欲しいな。


一口になったハンバーガーを胃に納め、残りのジュースを飲み干した。



「まお、そろそろ行くぞ」


「えっ、ちょっと待って!」


ズズズーッとまおも残り飲み干し、俺たちは腰を上げた。