適当にかよ……
まあ、まおをリビングになんて寝かせるわけにいかねーし、俺がリビングっつーのは納得。


「えっ、あたしがリビングに寝ますよ!」


「気にしなくていいから、まおちゃんは樹の部屋を使いな。
樹は男だからどこだっていいが、まおちゃんは女の子だからちゃんとした所で寝ないとダメだから」


父さんにしては“珍しく”良い事言うじゃん。
普段はふざけたような事ばっかりなのにさ。


「でも……」


「いーよ、まおが俺のベット使ったって。 俺はどこだって眠れるし」


まおは女の子だ。
女の子は体を大切にしなきゃいけないんだから。

特にまおなんかそうだ。


「まおちゃん“樹の物はまおちゃんの物”だから勝手に使っていいから。 そうだよな、樹」


「そうよー、いつでも使っていいのよ。 “樹の物はまおちゃんの物”なんだから」