「じゃっ、行ってきまーす!」
俺って今、父さんに勝ったんだよな? まおが父さんの車よりショボい自転車を選んだんだよな?
……… ヤベー、嬉しいんっすけど。
顔が緩んでしょーがねーや。
だってさ、これを見ろよ。
しっかり俺の腰に回されるまおの腕。 最初は怖いのか分からないけど慣れてきた頃に、まおが俺の背中にそっと体を預けてくる。
それって、俺の後ろが“安心”出来るって事でいいんだよな?
俺の家からまおの家までは自転車で数分。
あっという間に着いてしまう。
「いっくん、ありがとう。
荷物取ってくるからちょっと座って待っていてね」
麦茶を出してくれるなんて、まおにしては気が利くじゃん。 暑かったからノド渇いたんだよな。
「部屋に“絶対”来ないでよねッ!」
「行かねーよ。 お前の下着になんて興味無いし」
興味無いとか言いながら…… 実は結構気になったり。 だって俺、これでも高校生ですから。
俺って今、父さんに勝ったんだよな? まおが父さんの車よりショボい自転車を選んだんだよな?
……… ヤベー、嬉しいんっすけど。
顔が緩んでしょーがねーや。
だってさ、これを見ろよ。
しっかり俺の腰に回されるまおの腕。 最初は怖いのか分からないけど慣れてきた頃に、まおが俺の背中にそっと体を預けてくる。
それって、俺の後ろが“安心”出来るって事でいいんだよな?
俺の家からまおの家までは自転車で数分。
あっという間に着いてしまう。
「いっくん、ありがとう。
荷物取ってくるからちょっと座って待っていてね」
麦茶を出してくれるなんて、まおにしては気が利くじゃん。 暑かったからノド渇いたんだよな。
「部屋に“絶対”来ないでよねッ!」
「行かねーよ。 お前の下着になんて興味無いし」
興味無いとか言いながら…… 実は結構気になったり。 だって俺、これでも高校生ですから。