「浅姫。俺が幸せにしてやるから、俺と結婚しろ。」

「えっ?」

「もう、余計な心配させたくないんだ。」

そう言って、私の左手、薬指に指輪をはめる。

「・・・・」

あまりにも、突然のことでビックリして声も出ない。

「浅姫?」

「ほ・・本気・・・?」

最初に口から出た言葉はそれだった。

課長はフッと笑う。

「本気じゃなかったら、プロポーズなんてしないだろ。普通。」

「・・・・」

それでも、まだ信じられなかった。

「返事。」

「・・・・」

「浅姫?返事。」

「・・・は・・い・・」

私の返事を聞いて、課長がニッコリ笑った。

私もつられて笑顔になる。

「一生離さないから。覚悟しろよ」

耳元でささやかれて、触れるだけのキスをした。
























HAPPY END