そんなある日。

一組のお客様が契約に来た。

新郎、落合斗馬  

新婦、町田美空。

そう、元彼の斗馬と彼女さん。

その日、代休だった私は出勤してきた次の日にそれを知った。

けど、もう動揺はしなかった。

「担当なんですけど、女の人が良いって言われたんですが・・・。」

朝のミーティングで受付を担当した翔君が言った。

「坂野さん、やってみたら?」

真比呂さんが言う。

「そうだね。翔君と、坂野さん担当で。」

私も同調。

さすがに、元彼の披露宴担当って・・・。

ないない。

この日は、こう決定したはずだった・・・・。