「おはようございま~す」

いつもと同じ朝。

いつもと同じく、挨拶しながらフロアへはいる。

いつもと同じなのに、今までとは違う。

シャツの中にはいくつもの課長の印・・・。

それだけで心が温かい。

よしっ。今日も頑張ろう。



「浅姫・・。昼休み一緒にランチ行こっ」

片付け最中に真比呂さんに誘われた。

たぶん、真比呂さんは気づいてる。

私の中の変化に。

そして、昨日の斗馬のことも・・・。

案の定、ランチの時間は真比呂さんの質問攻めにあった。

「昨日の彼・・・」

「・・はい。元彼です」

「そっか~~。やっぱりね・・・。」

真比呂さんは腕組みしながら、考えてる様子。

「昨日、7年ぶりに合いました。」

「・・・」

「会って、ドキドキしたし、動揺しました。でも・・・・」

「でも?・・・」

「今は、もう、過去は忘れたい。」

「それは、新しい恋できそうって事?」

ゆっくりうなずく。

「そっか、良かった。さ、食べよ」

それから、ランチを食べてホテルに戻った。