最後の恋

前を歩く私と、後ろをついてくる斗馬と彼女さん。

彼女は前を歩く私なんか気にせずに斗馬にベタベタしてる。

さすがに辛い。

いくら元カレとはいえ、辛い別れを選ばなくてはいけなかったんだ。

嫌いで別れた訳じゃなかったんだ・・・。

とっくに斗馬のことなんて吹っ切ってた。・・・つもりだった。

もう、会うことなんてないと思ってた・・・・

会っただけでこんなに胸が苦しいなんて・・・。

チャペルに向かって歩いていたら、前から真比呂さんが歩いてきた。

これは天の助け。

私は真比呂さんに会場までの案内を頼んだ。

「それでは、ここで失礼します・・・」

斗馬と彼女に頭を下げ、また会場に戻ろうとした。

「あのっ・・・」

後ろを向いたら、斗馬に呼び止められた。

「・・・・」

何も言わずに、振り向いた。

彼女もビックリした顔で斗馬を見てる。

「・・・・」

「い・・いえっ、何でもないです。スイマセン・・・」

斗馬は何か言いたそうな顔をしていたが、何も言わなかった。

「失礼します。」

また、頭を下げてその場を後にした。