最後の恋

「じゃあ、今途中から見て、後でもう一回最初から見たいな。」

彼女は語尾にハートでも付きそうな話し方で斗馬を見る。

斗馬も優しくいいよとだけ返事する。

「あの~、会場まで案内してもらえませんか?」

「「えっ?」」

私と、斗馬の声がかぶった。

「いいよ、案内してもらわなくても・・・」

あわてて斗馬が答える。

「だって、斗馬君。場所わからないって・・・」

「・・・・」

彼女につっこまれて斗馬も何も言えない・・・。

私も行きたくないよ・・・。

斗馬とこれ以上一緒にいたくないのに。

私は回りを見る。

みんな接客中みたい・・・。

「では、ご案内します」

行きたくないけど、仕事だ!!

入り口にいた受付の子にチャペルまで案内してくるからと、声掛けて会場を後にした。