「もう二度と、浅姫の前に現れないで!!!」

瑞穂ちゃんは、最後にそう言って店を出て行った。

どういう事だ?

かあさんが?

俺は携帯で、浅姫の携帯に掛けた。

「この電話は、現在使われておりません・・・。」

掛かった先から聞こえたのは、静かな機械音だった・・・・。

俺は、店を出て、浅姫のマンションにむかった。

浅姫がまだ帰ってきてなくても、中で待てばよい。

きっと、瑞穂ちゃんの勘違いに決まってる。

そう思って。





ハアハア

浅姫のマンションまで走った俺。

こんなに走ったのって、いつ以来だよ?

そんな考えが頭をよぎったりしてる。

まだ息が整わないけど、待ちきれずにチャイムを押す。

ピンポ~ン

「・・・」

まだ、帰ってきてないのか?

俺は合い鍵で、玄関のドアを開けた。

「・・・・・・」

部屋の中は、空っぽだった____




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