「・・っ。の・・。真野っ。真野!」

誰かが、呼んでる・・・。

重たい目を開けると、見たことのない天井だった

ん~~?

んんっっ?ここどこだ?

ガバッっと、起きる。

上体を起こすと、そこには課長がいた。

「か、、かちょう?」

ビックリして、変な声が出た。

課長は少し怒った表情でこっちを睨む。

何であたしここに、いるんだろ?ってか、ここどこ?

そんな課長の顔にも目もくれず、ポカーンとした顔の私を見て、課長は大きなため息をつく。

「なんで私ここにいるんだろうって、顔だな。」

まさに、その通り。ってか、心読まれてる?

「昨日酔っぱらって、タクシーの中でグーグー寝て、起きなかったんだよ。」

グーグー寝た?タクシーの中で?

昨日のことが少しずつ、思い出される。

確かに、昨日は具合悪くて・・・・。

トイレの前で座り込んでたら~・・・・あっ。そうだ、課長が送ってくれるってタクシーに乗って・・

乗って?

確かにそこから、記憶がない・・。

「なんぼ起こしても起きねーし、家もわからないし、まさかウチ連れてく訳にも行かないだろ?」

そういわれて、あたりをキョロキョロ見渡す。

ここ、・・・ホテル?

でもウチのホテルじゃないですよね?

と課長を見る。

課長はそれに気づいたのか、

「自分のホテルなんか、連れてったら、着任早々、話題の的だろっ」

ですよね~~

エヘッっとわらう。

「はあぁ~~~。」

課長はさらに大きなため息をついた。