~Taketo side~
あれから、俺は、自宅のマンションにひとり帰り、すぐに寝室のベッドの上に寝転がった。
久々に海斗ととの思い出を全て、思い出し、海斗の想いに答えなアカンって、改めて自分の心に刻み込んだ。
それから、しばらくして、やっぱり、頭に浮かぶのは、真莉の事で…。
帰りにすばるくんが言うた事、
“俺が間を取り持ったるから、真莉とちゃんと、話せえや!”
それは、俺は、今でもこれからもずっとずっと、真莉しか居らんって、解ってんねん。

せやけど俺は、真莉を裏切ったのは、すでに1回や2回の事やないんや。
どんなに色んな事にも自分にもイラついてたとはいえ、俺は…。
そんな、俺が今更、どんな顔して、真莉に会えばええねん。
今更、ホンマ今更、どんな言葉を真莉に話せばええねん。
考えても考えても解らんねん。

それに真莉やって、もう、俺の事なんか、なんも想ってへんかもしらんやん。
最低な俺を許すわけあらへんやん。
せやけど、それでも俺は、真莉に会いたくて、話したくて、触れたくて、抱きしめたくて、キスしたくて仕方ないねん。
俺、頭で考えてる事と、心の中で、考えてる事が、バラバラやねんな…。

すばるくんは、あぁ言うてくれたんやけど、俺は、どうして、良いか分からんまま、記者会見の日を向えた。