~Taketo サイド~
俺達は、これから、1人の親友が居った事を…
今まで、誰も口にしなかった1人の親友の事を…
海斗…おまえが、生きてきた全てを話させてくれ…

俺達は、仕事を終え、ホールを後にし事務所へと向った。
車内は、なんだかとても、落ち着いた空気が広がっていた。
俺は、このタイミングで、みんなに話した事が、ホンマに良かったことか、もっと、早く最初の段階で、話していた方が、良かったのか未だに考えてた。
せやけど、みんな、誰一人として、俺を攻める奴が、居らんかった事。
翔太くんは理由がなんにしろ真莉を裏切った、俺を攻めへんかった事。
それも含めて、俺は正直…どうして良いか解らんかった。

そんな、色んな葛藤の中、車は、事務所に着いてん。
俺らは、無言のまま社長室の前に着いた。

省『…いくで!』

コンコン
?『はい』

省『今井です、メンバー全員で、着ました』

?『入って、良いよ!』

ガチャ

『『『失礼します…』』』

省『…社長、電話でもお話しましたが、俺らの話、聞いてもらえますか?』

社『君たち、いつもみたいに敬語なしで、話してよ!』

翔『…社長、今回は、真面目な話やねん!』

ジャ『解ってるよ~。
今井の電話の段階で、かなり、深刻な話なのは、解ってたしね!
それで、君たちの話は、なんなんだい?』

健『…俺が話す…』

翔『…健人大丈夫か?…』

健『…はい…』

省『健人が話す前に…この事は、龍は、知らんことやねん!
関わってるんは、残りのメンバー全員なんやけど…』

健『今から、話す話は…誰も口にせえへんかった話やねん。
せやから、最初は、何も言わんと、聞いててや…』

社『分かったよ!じゃあ、本題に入って!』

健『あれは…』