~Mari side~
うちは、あの日、中島くんと別れて、既に仕事を終えた後やったから、自分の楽屋に戻ってきて、荷物を持ち、自宅マンションへと帰ってんけど…。
帰るタクシーの中でも着いてからも、涙か止まらずにいた。
そのまま、部屋の鍵を開け、中へと入った。

すると、翔ちゃんは、先に帰ってきてたみたいで、うちの姿を見て、慌ててた。
その姿を見て、なんだか、うちは、安心して、体の力が抜けて、その場にしゃがみ込んでもうた

翔『おい!真莉!どないしてん!』

真『…グスッ…大丈夫…グスッ…翔ちゃん、見たら安心して力が…グスッ…抜けてもうてん』

翔『ビ、ビックリしたやんけ。せやけど、なんで、泣いてんねん?』

真『…あんな』


うちは、今日、中島くんに会った事。
中島くんから、たけちゃんの事を聞いた事。
今のたけちゃんのうちへの気持ちの事。
それから、メールの事や階段転落の事などをたけちゃんは、まったく、知らないという事を全て、翔ちゃんに話してん。
そないな事を話してたら、泣き止みそうやった、涙がまた、溢れ出した。