健『俺…真莉は、生まれた時から、ずっ~と、一緒やったんや。
産まれた日、産まれた時間、生まれた場所、血液型。
育った場所、幼稚園、小学校、中学校、高校。
仕事、全部、全部、同じやねん。』

真『なんだか、すごいね…』

健『違うんは性別だけや』

真『…運命だね』

健『…運命か~。俺は今まで、真莉以外の女を好きんなった事も、愛した事も、愛しいって思った事も、1度も、1回もないねん』

真『…うん』

健『せやけど、突然やねん!
突然俺の前から、居らんようになったんや』

真『…たけちゃん、その気持ち真莉ちゃんに伝えなきゃ!』

健『無理やねん…今は、どこに住んでるか分からへんし、真莉は携帯持ってへんし』

真『翔太くんの妹なんだから、翔太くんに教えてもらえないの?』

健『無理や…翔太くんには“今は、おまえには、会わせられへん”って頭下げられた。その後も何度も聞いても教えてくれへんし…』

真『あっ!絵里ちゃんは?』

健『絵里もアカンて俺の電話拒否ってんねん。
拓斗も絵里からは、真莉に関しての事は、教えてもらえんらしいねん。
慶太もマルも絵里の兄貴の省吾くんも何も、知らんねん。
BlueSecretのマネージャーの由美さんにも連絡してんけど
“今は、そっとしといて”やって…。俺はどないしたら、ええねん』

真『…たけちゃん』

慶『今、でも…グスッ…これからも…。
あいつ、しか…真莉、しかおらへんねん!!』

真『…』

健人は、手に持っていったお酒の入ったグラスを一気に飲み干した。

健『…真莉』

真『たけちゃん…』

たけちゃんは、かなり強いお酒を一気飲み干した後、泣き疲れて眠ってしまった。
俺は、たけちゃんの話を聞いて、むちゃくちゃ胸が痛くなった。
たけちゃんのこんな姿を始めてみた。