~Taketo side~
俺は、翔太くんが言うた言葉が、頭の中をぐるぐると駆け巡っていた。

“今は、まだ、おまえには、会わせられん”

真莉は、どないな状況に居るんやろうか?!
真莉は、なんで、俺を必要としてくれへんのやろうか?
真莉は、真莉は…。
真莉の事しか考えられずにただただ…翔太くんが、出て行った扉をずっと、見つめたまま、動けへんかった。
この状態になった事が、自分の軽率な行動のせいやった事も知らずに…。

それから、俺は、仕事で各地方や東京と大阪の往復で、マンションには、帰れへんかった。
あれから、Sky Blueで、翔太くんと一緒になっても、真莉の事は、何も教えてくれず、絵里に連絡しても

“自分で、考え~や!!”

って、一方的切られてから、何度電話を掛けても、繋がらへんくなってん。
なんや、拓斗も真莉に関しては、何も教えてもらえんらしくて、少しイラついててん。
マルも慶太も兄貴の省吾くんですら、ホンマに知らんらしい。
知ってるんは、翔太くんだけやねん。
せやけど、翔太くんには、