絵『今日から、翔ちゃんたち全国ツアー開始やろっ!
せやから、真莉、お家にひとりは、寂しいで。
せやから、うちの家で、お泊り会すんねんで、ええやろ?!』

真『おん、ええよ。…翔ちゃんたち.ツアー、始まったんやね~。
うちたちは来週末からか~。頑張らなくちゃね』

絵『おん!そうやね~』

うちは、おもむろに自分の携帯を取り出し、メールのチェックをし始めてん、その時…。

真『…イヤ~~~!!』

バシッ

ガタン

真莉が、急に悲鳴をあげ、うちの持っていた携帯を手で払い落としてん。
真莉は、頭を抱えて、丸まり、震えててん。
うちは、突然の事で、呆然と固まっててん、そないしたら、

由『絵里!!』

由美ちゃんが、うちの名前を呼ぶ声で、我に返り、真莉の背中を優しく、“大丈夫”と何回も何回も言いながら、撫でててん。

今の反応は、確か、昨日…。
あっ!昨日も携帯で、翔ちゃんと会話してた時に突然。
今の真莉は、携帯を見ただけで、怯えたんや。
しかも、昨日の電話で、翔ちゃんと話した時の会話が原因なら…。
さっきだって、翔ちゃんの名前を自分から、言わへんやろうし。

それって、携帯になんか、あるん?真莉の携帯、部屋になかったし…。
しばらくして、真莉も落ち着き、先生の所へ着いた。